子どもの予防のためにできること
皆さんこんにちは。
大阪市中央区本町の歯医者「本町御堂歯科」です。
子どもは、歯の特徴や歯磨きでの磨き残しが出やすいことなどから、むし歯になりやすい傾向があります。
将来にわたって健康な歯を守るためにも子どものころから取り組む予防が大切です。
今回は、子どもの予防のためにできることについてお話します。
子どもはむし歯ができやすい!
子どもは次の理由から、むし歯ができやすい傾向があります。
1.乳歯はやわらかい
生えはじめの乳歯はエナメル質が薄くてやわらかく、むし歯菌がつくり出す酸に弱いので、歯が溶かされてむし歯が早く進行します。
2.大人からむし歯菌に感染しやすい
生まれたときの口の中にむし歯菌はいません。
大人が子どもにごはんを食べさせるときに使う箸やスプーンを介して、大人の口の中にいるむし歯菌が子どもの口に感染します。
口の中のむし歯菌の数が多くなると、むし歯になりやすい口の環境が育ってしまいます。
大人との食器やカトラリーの共有は避け、だ液が触れるようなスキンシップも控えましょう。
子どものお世話をする大人の口を歯科で清潔にしておくことも大事です。
3.磨き残しが多い
子どもが自分で歯磨きを行うと、ブラシが届きにくい歯の裏側や歯のすき間、奥歯、新しく生えてきた歯、歯の小さな溝は磨き残しが多くなります。
毎日の正しいブラッシングに加えて、歯科での歯のクリーニングとフッ素湿布、歯の溝を埋めるシーラントの処置などを受けて、子どものむし歯を予防しましょう。
4.甘い食べもの、飲みものを口にする
子どもが好きな甘い食べもの、飲みものは、むし歯菌の大好物です。
砂糖が含まれていないおやつのチョイスや、口の中に甘いものが入っている時間が長くならないように食べる時間を決めましょう。
将来のためにも予防に取り組もう
80歳以上になっても自分の歯を20本以上残そうという8020運動が行われています。
お口の健康は全身の健康にも深く関わっており、健康な口の維持は、健康長寿にもつながります。
子どものときに口の中のむし歯菌の数が多くなると、大人になってもむし歯になりやすい口の環境が続くので、子どものうちから予防に取り組みましょう。
フッ素入り歯磨き剤もおすすめです
フッ素が入った歯磨き剤のむし歯予防効果が認められています。
自宅での歯磨きの際に、フッ素入りの歯磨き剤を使用するのもおすすめです。
ただし、6 歳未満の場合はフッ素濃度1,000ppm以上の歯磨き剤の使用は控える必要があります。
子どもは歯科でチェックを受け、適切な歯磨き剤の選び方や使用方法を確認しておきましょう。
定期的な通院も効果的
子どもの歯は永久歯への生え変わりなど、お口の中の環境が変わりやすい時期です。
お子さんお一人お一人の歯の質や歯の生え方なども異なります。
歯科への定期的な通院で、お口の状態に合わせた適切なケアやフッ素湿布、シーラントの処置、家庭でのケア方法のアドバイスなどを受け、予防を図りましょう。
小児歯科に関してご質問などございましたら、どうぞご遠慮なく「本町御堂歯科」へご相談ください。